あなたが言ったその言葉、僕が岐阜弁で話すとこうなります
どうも、須田ジーノです。
前回の話の続き
自分が標準語だと思っていた言葉が岐阜弁でしたってことがあったりして、自分が今話していることばってどこの言葉?ってときがあります。それを書いたのが上で紹介した話。今回は、実際に日常会話を岐阜弁で書きます。推測してみてください。
これを読むアナタはどれくらい岐阜弁が分かるかな?
これを読んだら、あなたが岐阜弁に戸惑うことなく岐阜県民と話せるかなって思います。割と有名なものを中心に紹介!
- これを読むメリット:岐阜弁の理解が勘違いを減らせる
- ここで言う岐阜弁についての注意事項
- つる
- ほかる
- えらい
- こわす
- ケッタ
- こすい
- ~やろ
- ~しやぁえぇやろ?
- ~やら?
- えーて、えーて
- ビーシ(B紙)
- まとめ
これを読むメリット:岐阜弁の理解が勘違いを減らせる
岐阜弁はキツイと思われる人がいるかもしれない。
それは岐阜弁を知らないからこその誤解かもしれないし、聞き慣れないからそう感じてしまうだけかもしれない。とは言え、僕も岐阜の言葉がキツイ、怖いと感じるときがあるのは事実だから、その感覚は分かる(笑)。
ここで言う岐阜弁についての注意事項
前回の記事でも岐阜弁は細かく分けると数種類あって、大きく分けても2種類ある。
「飛騨弁」と「美濃弁」である。
僕は美濃弁を話していると思っているので美濃弁関連で紹介させてもらいます。
つる
岐阜弁「机つって掃除するよ」
訳すと、
「机を運んで。掃除するよ」になります。
『つる』って言葉は(荷物を)運ぶという意味。
手で持ち上げてモノを移動させるだけなのに、つる。小学校の掃除ではよく使ってたけど、日常では普通に運ぶって言ってます。だんだん使われてない言葉かもしれない。
ほかる
「その箱の中身、もういらないからほかって」
「燃えるゴミの日だからほかってきて」
訳すと、
「その箱の中身、もういらないからほかって捨ててきて」
「燃えるゴミの日だから捨ててきて」え
『ほかる』は捨てるということです。別の地方では捨てるを「投げる」という場所もあると昔、国語の教科書に書いてあったのが印象的。
「ほかる」という表現は今でも僕は使います。「はよ、ほかれ」とかね。
えらい
「なんか今日えらい」
「えらそうだけど大丈夫?」
訳すと、
「なんか今日体調がよくない」
「辛そうだけど大丈夫?」
こんな感じ。
『えらい』は、辛い・体調がよくないって意味。
これも普段から使う。なら、偉いって言葉は岐阜弁あるの?って疑問に答えるなら、偉いは偉いといいます。会話の前後で使い分けます。
こわす
「1万円札をこわしてきて」
訳すと、
「1万円札をくずしてきて」
『こわす』は崩すという意味。
紙幣を小銭に崩すとき、物理的なものを崩すときも使います。
けど、僕は両替なら崩すって表現を使いますね。こわすはあまり使ったことないけど、言われることはあるかな程度。
ケッタ
「家に帰ったら、ケッタで集合なっ!」
訳すと、
「家に帰ったら、チャリ(自転車)で集合なっ!」
になります。
『ケッタ』は自転車(チャリ)のこと。
親世代までが使ってる印象。と言っても親もほぼ使わなくなってる。
今はチャリとか普通に自転車って言う。ケッタマシーンとかいう人もいる。
こすい
「お前、今のはこすくね?」
「こっすいわ、お前w」
訳すと、
「お前、今のはずるくね?」
「ズルいわ、お前w」
『こすい』は、ずるい・卑怯という意味。たまに使う程度。冗談っぽく相手を非難するなら使うかも。ネットで調べて知った情報だと、地方によっては「こすい」は賢いみたいな褒め言葉になるところもあるとか。
~やろ
「それってこういうことやろ?」
「やろ?俺もそう思うわ」
「だったら、こうしたらええやろ」
訳すと、
「それってこういうことでしょ?」
「でしょ?俺もそう思うわ」
「だったら、こうしたらいいでしょ」
『やろ』は語尾で、普通に若者もお年寄りも使う。
- 「でしょ?」「だろう?」みたいな疑問形
- 「~したらいいでしょ」みたいな提案するようなとき
別に怒ってないし、相手を非難してなくても使います。ちょっとイントネーション的には言葉がキツく感じるかもしれない。もちろん、語気を強めて言うなら相手が怒ってる場合もある。ということでこれが他県の人からするとキツイと思われる原因かもしれない。と、個人的には思う。
~しやぁえぇやろ?
「だったらこっちにしやぁえぇやろ?」
訳すと、
「だったらこっちにしたらいいんじゃない?(いいだろ?)」
みたいな感じで怒ってないよ?提案するときに使うので「~じゃない?」、「~にしたら?」ということ。
?が!になるような語気強めなら怒ってるかも。
~やら?
「やらぁw」
「やら?だから言ったやん」
訳すと、
「でしょうw」
「だろ?だから言っただろ」
「~やら?」は『でしょ?・だろ?』になる。
女性が使うイメージ。男性は「やろ?」とかが多い気がする。
えーて、えーて
「心配せんでもえーから」
「えーて、自分でやるから」
訳すと、
「心配しなくてもいいから」
「いいよ、自分でやるから」
『えーて、えーて』は「いいから・いいよ」みたいな感じ。
例文で書いた「心配せんでも」の「せん」は「~しなくても」みたいな否定的な意味。
ビーシ(B紙)
「このビーシに学級新聞を書きます」
「ビーシは準備室から各班のリーダーが取ってくるように」
訳すと、
「この模造紙に学級新聞を書きます」
「模造紙は準備室から各班のリーダーが取ってくるように」
愛知と岐阜では模造紙のことをビーシって言います。模造紙って伝わりますか?
小中学校で使う、薄くて障子紙みたいに長い芯にまるめられた方眼用紙のことです。
学校では使うかな程度で日常では使わない。
まとめ
どうでしたか?
11種類の岐阜弁を紹介してみました。
愛知など他県との共通的な表現もあったので、「それ、岐阜弁じゃなくね?」と思う人がいたかもしれない。僕もそれが少し不安というか気になる点。始めのほうに紹介した、「つる」や「ほかる」は確実に岐阜弁。あと語尾が「やろ」が変化したものが多い。ただ、気分で標準語に切り替えるからいつも、やーやー言ってるわけではないです。
こんな感じの言葉が僕の日常です。
ブログでは今まで通りの言葉で書いていこうと思います。そっちの方が勘違いないし、解説をいちいちするのは面倒くさいからね。
ではっ!