暁の水平線-あか空

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アニメ、マンガ、小説、ゲームを中心に書く雑記ブログです。

【石川県・金沢市】兼六園の中にある「時雨亭」でお茶会してきた

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どうも、須田ジーノです。

 

兼六園の中には「時雨亭」という茶室があります。

友達がたまたまトイレに立ち寄った隣にあった。偶然見つけた時雨亭に友達が興味を持ったので雨宿りがてら立ち寄ってみた。

雨の中、散策する日本庭園もなかなか乙なものだけど、雨が降りしきる中、茶室から眺める日本庭園も風情があっていいものです。

 

お抹茶とお煎茶

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飲み終わった写真しかなかった。和菓子は栗が入ったものでした。季節によって和菓子は違うらしい

入ってすぐの受付でどちらかを注文してから奥へ入れます。

  • 抹茶+時雨亭オリジナルの和菓子
  • 煎茶+時雨亭オリジナルの和菓子

自分はもう少し気楽なお茶だと思って入ってみたら違っていた。なんとなく、串団子と緑茶とかを出してくれる場所だと勘違いしていた。

 

店の方には、作法的なことは気にしなくてもいいといわれたけど、他にも20人近くのお客さんと並んでいただくお茶は人目もあって自然と背筋が伸びた。

 

お子様舌な自分には抹茶の味は苦くて和菓子の甘さが際立った。

ここで出された茶器は金沢の工芸品らしい。自分たちの相手をしてくださった女性から時雨亭の歴史や茶室の見てほしい建築的な箇所、茶器や和菓子についての話を聞かせてもらった。この人からは金沢に対する郷土愛をすごく感じた。

海外のお客さんにも英語で僕たちに聞かせてくれたことを話していて、本当に金沢が好きでせっかく海外から来てくれた人にも、この土地の良さを伝えようとしていた。

茶室の造りに注目

いくつか説明を聞き逃してしまったこともあるだろうけど、写真を撮ったものだけでもお伝えしようと思う。

天井は漆の重ね塗りをしている

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天井は漆の重ね塗りによってつやつやしていた。

照明の光が反射して天井が輝いていて、普段あまり気にならない天井にも目が行く。

現代風の建築と昔の建築を1つの建築で半分に分けて再現されている

片側は、障子の外側に雨戸とガラス戸という現代的な作りになっていて、もう反対側は、障子と雨戸だけというもの。ガラス戸がないからこそ、縁側に足を出してとなりにある長谷池と庭園を眺めることができた。

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障子と雨戸だけの側。奥に見えるのがが長谷池。

雨粒が軒下に落ちて軒下に敷かれた石に当たる。

この音が優しくて一服した後の僕たちには至福の時間でした。

雨宿りのついでに立ち寄っただけだけど、これもまた雨のおかげで楽しめた時間だと思えば、素晴らしいひと時になる。

穏やかな時間すぎてなかなか時雨亭から出たくなくなかった。

景観を損ねない気配り

時雨亭はあらゆる所に気配りの行き届いたつくりになっていて、エアコンが視界に入らないようにしていた。では、エアコンはどこにあるのか?というと、天井の恥に天井板に隙間をつくり、そこからエアコンの風を流していた。天井裏にエアコンが隠れている状態。

石垣張り(障子)

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茶道ではこういう障子の張り方が正しいらしい。

障子の枠ではないところで障子紙を重ね貼りするので、意外と難しいそうだ。

そして意外と間違った覚え方をして間違った障子の貼り方をしている茶室も多いらしいです。間違いを指摘して正しい貼り方を教えることができればドヤれるかも?

まとめ

もともと僕は雨音が好きだったけど、こういう穏やかに流れる水の流れや平屋の日本家屋から滴る雨音は贅沢なもので、また来たいと思う。

雨の中、観光なんて最悪だと最初は思っていたけど、雨だからこそ味わうことができる楽しみが時雨亭にはあった。

これは想像だけど、桜が咲き乱れる春や深々と降り積もる雪景色を見ながら過ごす冬も今とは違う贅沢な時間を過ごせてしまうのではないか、と僕は期待してしまっている。ここもまた来てみたい場所。