暁の水平線-あか空

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アニメ、マンガ、小説、ゲームを中心に書く雑記ブログです。

【おすすめ&ネタバレ注意】ゲームアプリ「INSIDE」で遊んでみた。

どうも、須田ジーノです。

 

今回、僕が遊んでみて面白かったiOS版「INSIDE」というゲーム作品について紹介していこうと思います。

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この作品は、Playdeadというデンマークのゲーム会社が開発した、いわゆる「死にゲー」ってやつで一瞬の判断ミスで死にます。ありとあらゆる原因で主人公は死にます。

 

もう一つゲームの大きな特徴として挙げるなら、本作は最初から最後まで説明文もなければ、会話や操作の案内まで一切ゼロ! この謎だらけのゲームはプレイヤーの解釈に委ねられていて、おそらく、プレイヤーの数だけストーリーの解釈は生まれるのではないかと思います。

 

僕がここで書いた感想は僕自身が遊んだ中で感じた印象でしかなく、ゲーム会社からのストーリー解説がない以上、正解も不正解もないということです。こういう考えさせられるゲームは面白いです。

 

ここからは自分が気に入っている点や遊んでみた感想と考察を書いていきます。

気になったら、ダウンロードして遊んでみてください。

 

INSIDEにハマるわけ

僕は何で珍しくこの作品にハマったんだろうか。

どうやったら、この作品で遊びたい人が増えるか考えてみた。

 

僕の出した結論は、イメージを共有すること。

つまり、手っ取り早くゲームのイメージをつかんでもらうには動画を見るのが一番。

Playdead社が公開している動画をまずが見てください。

youtu.be

 

これはなぜか、ゲームの流れ的には前後を入れ替えて編集されているようですね。

皆さんは、この動画をみて何を感じましたか?

 

ホラー映画のような、サスペンス映画のような不安な気持ちを上手く引き出されてはいませんか? 僕は、この作品の緊張感が好きです。久しぶりに、こういう緊張感と向き合って遊べた気がします。

 

ゲームの主人公になれたような、そんな感じです。

じゃあ、なぜそう僕は感じたのか考えてみた。

説明もヒントもない。死なないためには自分で考え抜いて行動する

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終始、説明は一切ありませんでした。

 

主人公の少年は何者に追われているのか?

→謎。研究所の関係者と思われる。

 

主人公のいる世界は一体、何なのか?

→人が人を管理して、実験する世界。

 

そもそも、なぜ命を狙われているのか?

→研究所から逃げ出したから?

→もしくは、実験体?

 

主人公の先々にいる、大人たちや謎の生物は?

 →大人は人体実験にかかわる組織の者

→子供の人魚らしき生き物は、おそらく元は普通の人間が改造された結果だと思う。

 

疑問はゲームを進めていくと更に増えていき、結局、解決しないまま終わりました。

上で書いたことも僕がゲームをしてそう予想しただけで、実際のところは不明ですから。不気味な設定だらけです。

命は不平等に扱われる

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道中、家畜のブタが死んでいることがよくあります。

雨が降っている中、打ち捨てられているブタの横を通り抜けるのは、冷たい雰囲気を感じます。

 

主人公もまた、冒頭で様々な理由で死ぬと書きました。

例えば、犬にかみ殺される。麻酔銃で撃たれる。溺れる。高所からの落下。敵に見つかって口をふさがれる。謎の衝撃波で体が吹き飛ぶ。……などなど。

 

死ぬとき、少しの間、プレイヤー達は画面上で主人公の少年が死んだ様を見せられてから画面が暗転します。犬に襲われれば、犬が吠える声がしばらく続き、麻酔銃を撃たれれば、少年の息が徐々に弱まって聞こえなくなる。そんなリアリティがあります。

仕掛けを解けないと進めない

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天井に水が溜まり、その中に人が吊るされている部屋。

 

謎の科学技術も点在する研究所には、時々、こういった部屋があります。

吊るされている人は生きてます。

 

水中でも生きていられる改造をされているとことです。

ディストピアな世界

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この世界は、管理されて自由に動けない人と、それらを商品として、実験体として管理する人に分かれています。

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 コンテナの陰に隠れて、運ばれる人を見ているシーン。

 

右側には主人公と同世代の黒い服を着た子どもが大人とその様子を見ています。

子どもは檻に入れられた人をどういう目で見ているのか気になります。

作品の疑問

そもそも、なぜ主人公の少年は追われていたのか?

そして、追ってくる組織的な集団はなんだったのか?

なぜ、少年はわざわざ敵の拠点へと進んで行くのか?

 

追われているのなら、敵から遠ざかるのが自然なのに、あえて敵の懐へと近づいているのにも疑問が残ります。

別に敵の研究所にいる人を助けるわけでもなく、危険を承知で研究所の中心部へ進むのには目的があるはず。

両者は、追うものと追われるもので目的が相反するからなのかもしれません。

主人公は、このディストピアな現実をぶっ壊したい。

敵は、反乱分子をつぶしておきたいから。

 

もう一つの考察として言うなら、少年は研究所の新しい実験体なのかもしれない。

次の実験段階でできたサンプルとして、研究所は存在しており、少年がどう判断して行動するかを検証する大掛かりな作戦。少年は自分で考えていると思っているかもしれないけど、実はそうプログラムされているだけかもしれない。だとしたら、最後まで少年は救われない世界観ですね。

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エンディング間近の主人公。

異形の姿になっても、何かから逃げようとして動き続けます。

 最後に作品情報

開発会社:  playdead

840円(自分が購入した時の金額)

エンディングまでにかかった時間:約4時間

 

 

Playdead's INSIDE

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