暁の水平線-あか空

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アニメ、マンガ、小説、ゲームを中心に書く雑記ブログです。

読書感想 自分を天才と思ってる人間は大抵、残念な人

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どうも、須田ジーノです。

 

作者:中原敦 山月記

高校の授業で初めて読んだ作品で、僕は授業が終わってから友達に言われたことがありました。

 

「お前は、山月記の主人公、李微に似ている」、と。

 

実際、僕も授業が進んでいく中で、自覚がありました。

虚栄心の強い、意地っ張りで、その癖、何かを成し遂げたことがない。

それがまだ、高校生だった頃の僕です。

当時、高校生でしたから、成し遂げた事がなくても普通だったかもしれません。

けれど、僕も今は大人。未だに、何か人に誇れるような経歴もなく、世間で有名になることもない生活を送っている凡人です。

このタイトルにある小説を書店で立ち読みし、一番初めの話が山月記をアレンジしたものだったので、思わず買ってしまいました。

 

この「新釈 走れメロス 他 四篇」は、作者:森見登美彦による、近代文学をアレンジした短編作品を集めた小説です。

 

 

どんな人に作品をおススメするか?

  • 近代文学が好きな人ー新しい解釈で読めて面白い
  • 結果は出てないけど、デカい野望を心に秘めているだけの人
  • いつかは華々しく作家デビューするとか言ってるだけの人
  • 装丁が気に入った人
  • 人生の大きな岐路に立っている、学生や社会人

作品紹介を書いていますが、僕はまだ山月記の話しか読んでいません。

しかし、山月記の話を読むだけでも、この本を読む価値はあることは間違いないです。

断言します。

 

新釈 山月記は舞台が現代で理解しやすい

この現代版にアレンジした作品というのがポイントで、内容を現在の僕らでイメージしやすいので原作より身近に感じられる話へと変化しています。

ネタバレしない程度で話すと、京都の大学生が、自分は凡人にはできないことを成し遂げれる男だと勘違いしちゃって、人生を棒に振ってしまう話です。

他人事とは思えなかった

読んでいて、心が痛いです。僕は、この哀れな男の末路を将来、辿ってしまうのでは?という他人事とは思えないところがあります。僕も小説を趣味で書いていて、今年は小説の新人賞へ応募をすることを今年の目標の1つに掲げています。400字詰めの原稿37枚ほどの短編小説を今年はまだ1作しか完成させておらず、長編作品の作成は全く進んでいないです。というより、構想段階で止まっています。このままでは今年の新人賞の締め切りに間に合わない。そんな気持ちも持っていて、ますます小説の主人公と自分を重ねて読んでいました。

 

小説を読んだ時点の僕と友達の立ち位置

それがですね、山月記の主人公とその友人の関係に近いというのが現実です。

 

僕は、公務員の道を選ばず、民間企業に入り、転々とした生活をしながら、ブログと小説を書く毎日。

 

一方、僕を李徴に似ていると小馬鹿にしたような口調で話しかけてきた友達は、公務員試験を新卒で通り、役所勤めをしています。

仕事も順調らしく、少しずつ任される仕事も増えているようです。

 

高校の時は、同じ場所で同じことを学んだ僕たちは、大学から異なる学問の勉強をし、進路はどんどん違う方向へ進んでいっています。

この先、お互いどうなるかは予想できませんが、物語の結末までは同じにならないようにと気を付けているつもりです。

これを読んでくれた人が李徴のように行き着く所まで我が道を進むようなことがあれば、待っているのは何でしょう?現代の日本で山籠もりはほぼ、あり得ません。そうなると、もっと悲惨な何かが待っていることになるんでしょう。

僕も地道な努力と着実に良い方向へ進めるように働いていきます。

 

以上、感想 自分を天才と思ってる人間は大抵、残念な人でした。

 

ではっ!